経済や金融業界のリアルな姿を垣間見たいのなら、映画やドラマがおすすめ! 特に本を読むのが苦手な人や異業種で働く人には、映像で見るのは分かりやすく、2時間程度なので手っ取り早い。実話をベースにした作品もあるので、世の中の経済事件を理解するのにも一役買ってくれる。多少専門用語も出てくるものもあるが、映画やドラマをきっかけに勉強してみるのもおすすめだ。エンターテインメントとしても楽しめる、おすすめの1本を紹介する。

真鍋昌平による漫画が原作。2010年10月から放送された山田孝之主演のテレビドラマシリーズをベースに、原作の「ギャル汚くん」「出会いカフェくん」のエピソードを映画化した。闇金業界を通して現代社会が抱える問題を垣間見ることができる。
フリーターの小川純(林遣都)は、大学生のイケメン5人組を使ってイベントサークルを運営していた。サークル史上過去最大となるイベントのために出資金集めに奔走するが、上手くいかず、闇金から金を引っ張り出そうと企てる。丑嶋(山田孝之)の「カウカウファイナンス」から金を借り、恐喝罪で起訴して示談金を得ようとするが……。一方、純と知り合いの鈴木未來(みこ)(大島優子)は、高校卒業後、進学も就職もせずにニート状態だったが、母親が丑嶋から借りた金の利息を払うため出会いカフェで働き始める。
それぞれの野望や夢を胸に、金に群がり、金に翻弄される若者たちの姿を生々しく描く。
映画冒頭から、借金を踏み倒し、半年間雲隠れしていた男への取り立てから始まる。むき出しになった電気コードを男の眼球に近づけて脅す様は、情け容赦ない。
終盤では純への取り立ても描かれるが、その制裁は相手を命の危険に晒すほど、えげつない。この冷徹な取り立てはどんな事情があろうが誰に対しても変わらず、「金は奪うか、奪われるか」という丑嶋の金に対する信条を物語っているようだ。
純が丑嶋から借りたのは、全部で50万円。通常の借金であれば、利息を含めても少しずつ返せそうな金額だが、カウカウファイナンスはトイチどころか10日で5割の利息(ちなみにギャンブルでの借金は1日3割)。さらには延滞料金やら、買い取った別の借金の分なども合わせ、純の借金はたった数日のうちに930万まで膨れ上がっていた。闇金の利息の高さは、返済能力や保証人がいない人に貸すから高くなるというが、それこそが闇金の最も恐ろしい部分だ。ほぼ返ってこないことを前提に金を貸しては搾り取り、一度はまった借金地獄からはなかなか抜け出せない仕組みになっている。
出会いカフェで男性とご飯を食べたり会話をしたりするだけで楽に稼げることを知った未來だったが、尊敬していた純から売春を勧められ、お金を稼ぐことについて改めて考えることに。そして、体目的の客から心ない言葉を浴びせられる度に、自分は心を削って稼いでいたのだと気づく。未來の気づきに、お金は常に何かの対価として得られるものなのだと思い知らされる。
文:M&A Online編集部
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