国内大手資産運用会社、「物言わぬ株主」からの脱却相次ぐ
7月27日、「物言わぬ株主」と揶揄(やゆ)されてきた日本の大手資産運用会社が、株主総会で投資先企業の取締役選任案に反対する事案が相次いでいる。
[ロンドン 18日 ロイター] - 物言う株主(アクティビスト)が2022年に標的企業の資産売却や経営陣入れ替えなどを通じた株価押し上げのほか、ESG(環境・社会・統治)面の改善を狙い開始した権利行使活動は世界で計235件となり、前年比36%増加して2018年以来4年ぶりの高水準を記録した。投資銀行ラザードのリポートで明らかになった。
米国で前年比41%増の135件となったのが最も多かった。欧州も20%増の60件で、これまで最多だった18年を上回り、フランスのトタルエナジーズ、英のユニリーバやシェルなどが標的になった。
権利行使対象となった企業は規模別では時価総額250ドルないしそれ以上の大型銘柄が最大比率を占めた。業種別ではハイテクと工業が全体の約4割になった。
身売り要求をはじめとする合併・買収(M&A)関連の権利行使活動も復活し、全体の41%に上った。
リポートによると、22年は権利行使活動が急増した半面、特に米国で株価が大幅に下落した影響で物言うアクティビストのリターンそのものは振るわなかった。ハイテクと小売りのセクターでは、アクティビストが権利行使活動を始めてから3カ月で標的企業の半分強が市場全般に対しアンダーパフォームしたという。
7月27日、「物言わぬ株主」と揶揄(やゆ)されてきた日本の大手資産運用会社が、株主総会で投資先企業の取締役選任案に反対する事案が相次いでいる。
豪環境非政府組織(NGO)は13日、三井住友フィナンシャルグループや三菱商事など4社に対し、気候変動対策の強化を求める株主提案を提出したと発表した。
最近米国では機関投資家がアクティビストの主張を支持するようになり、結局のところ長期的な企業価値が上がっている上場会社が増えてきているようです。