テックビューロ、顧客が承認しないと仮想通貨を返還できない可能性も
テックビューロは「Zaif」をフィスコへ事業譲渡を予定しており、譲渡後に仮想通貨交換業の登録を廃止し解散する。譲渡期限までに顧客が承認しない場合、仮想通貨の返還が不能になるおそれがあるという。
仮想通貨業界が安定化に向けて大きく動いた。
2018年後半は業界団体による自主規制や、みなし業者の整理など業界が落ち着きを取り戻す動きとともに、東京大学でのブロックチェーン講座の開講や、国税庁による仮想通貨取引に関する所得を簡単に計算ができる方法の公表など、仮想通貨が一般化する動きが拡がった。
2018年前半はコインチェックによる仮想通貨不正流出事件に絡み、金融庁による業務停止命令や業務改善命令が17社に出された。これに対し後半はテックビューロによる仮想通貨の不正流出があり、テックビューロに対する業務改善命令が出されたものの、数は大幅に減った。
16社あったみなし業者も、申請の取り下げや金融庁による登録拒否によって前半に3社にまで減少。後半は3社すべてが買収や支援などによって、経営基盤の強化に取り組むことになった。
日本政府が目指す仮想通貨の世界が少しずつ具現化してきた格好だ。
前半期のコインチェックによる仮想通貨不正流出事件に続き、後半期もテックビューロによる流出事件が発生したが、対応は早く、9月18日に事件が発覚して1カ月も立たない10月10日にフィスコが支援に乗り出すことが決まった。さらに11月21日にはテックビューロの仮想通貨取引所が閉鎖され、フィスコ仮想通貨取引所が事業を引き継いだ。
自主規制についても8月2日に日本仮想通貨交換業協会が認定資金決済事業者協会の認定を金融庁に申請し、10月24日に金融庁から認定を取得した。この間、9月12日には、金融庁が開催した「仮想通貨交換業等に関する研究会」で、自主規制案が公表された。
こうした中、仮想通貨を支える技術の普及や、仮想通貨所得に対する課税などについても動きがあった。どのような動きなのか。
テックビューロは「Zaif」をフィスコへ事業譲渡を予定しており、譲渡後に仮想通貨交換業の登録を廃止し解散する。譲渡期限までに顧客が承認しない場合、仮想通貨の返還が不能になるおそれがあるという。
ハッキングにより約70億円の仮想通貨が流出したテックビューロに対し、金融庁は25日、異例の3度目の業務改善命令を出したことを明らかにした。状況によってはさらに重い処分を出す可能性も出てきた。
テックビューロ(大阪市西区)は、同社が運営する仮想通貨取引所Zaifのホットウォレットから流出した仮想通貨が約70億円分になると修正した。ホットウォレットとは一体何なのか。
仮想通貨交換業に新規参入の意向を持つ企業が160社超に達していることが、金融庁の調べで分かった。4月27日に金融庁が公表した資料では100社程度だったため、この5カ月ほどで1.6倍に増えたことになる。
日本仮想通貨交換業協会が仮想通貨交換業の自主規制案をまとめた。自主規制が実施されれば、これまで以上に仮想通貨に対する信頼感が高まり、利用者の層が一段と広まることが見込まれる。
シンガポールの大手仮想通貨取引所であるフォビグループが、仮想通貨交換業の登録業者であるビットトレード(東京都港区)を買収することになった。
中国やサウジアラビアなどの国が仮想通貨の取り扱いを禁止する中、日本は取り扱いのルール作りを推し進めるなど、仮想通貨の安定化で世界をリードしようとしている。なぜ日本は仮想通貨に力を入れるのか。
米国証券取引委員会(SEC)が不正なICO(イニシャル・コイン・オファリング)を行った米企業の経営者に処分を下した。ICOとは何なのか。今後、規制が強化されれば、詐欺的なICOは減るのだろうか。
仮想通貨交換業者に追い風が吹き始めた。金融庁による立ち入り検査や行政処分などが一段落し、新たな仮想通貨交換業者の登録作業が動き出したためだ。日本の取り組みが世界から注目を集めそうだ。
金融庁が仮想通貨交換業者7社を処分することになった。利用者保護のためのセキュリティー対策が不十分な業者を厳しく監督するのが目的だ。今後、交換業者のM&Aが現実味を帯びてきそうだ。