東京都が実施するスタートアップ支援策が花盛りだ。大手企業とスタートアップの協業を推進するための取り組みや、海外イベントへの出展、スタートアップによるピッチコンテストや商談会、さらには中学生や高校生を対象にした起業講座の開講などが、この4月、5月に集中的に開催される。
東京都はユニコーン数10倍、起業数10倍、行政とスタートアップの協働プロジェクト10倍を目指す「未来を切り拓く10×10×10のイノベーションビジョン」を推進しており、今回の取り組みはいずれもこの戦略の一環として実施される。
スタートアップにとっては心強い追い風となりそうだ。
東京都は大手企業などとスタートアップが協業するオープンイノベーション(社内外の知見や技術、サービスなどを駆使して変革する取り組み)を推進するため、大手企業などで新規事業の立ち上げに関わる担当者らを対象とした「TiBオープンイノベーション導入・促進プログラム」を2024年5月に立ち上げる。
「スタートアップとの協業に向けたマインドセットと実践ワークショップ」「社内起業家(イントレプレナー)の輩出」「海外のスタートアップとの協業」の三つのプログラムがあり、いずれも2024年5~8月の間に実施する。
スタートアップとの連携や協業を始めたい企業や、新規事業の立ち上げに取り組む企業、海外スタートアップとの協業を進めたい企業などを対象に、三つのプログラムそれぞれで5社程度の参加を見込む。
また東京都は2024年5月22~25日まで、フランスのパリで開催されるテックイベントVIVA TECHNOLOGY 2024のJapanパビリオン内に東京ブースを出展する。
同ブースでは、東京のスタートアップのエコシステム(公的機関や研究機関などが支援してスタートアップの成長を促すシステム)をPRするほか、Japanパビリオン内に出展しているスタートアップ36社(うち東京都内のスタートアップは22社)のPR効果を高めるため、ビジネスマッチングなどの機会を提供する計画だ。
さらに東京都は2024年4月27日から5月26日まで、持続可能な新しい価値を生み出すためのイベント「SusHi Tech Tokyo 2024」を開催する。
この中で、スタートアップを対象にしたイベント「グローバルスタートアッププログラム」を開催し、スタートアップによるピッチコンテストやブース展示、商談会などを実施する。
合わせて、中高生向けの起業プログラム「みらい発明起業講座」も開講する。
同講座では、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(東京都西東京市)が行っている授業を中高生向けに再構築して、ビジネスの現場で使われているアイデアの発想法などに触れながら、自らの手で新たなビジネスアイデアを生み出す体験ができるという。
東京都内の中高生が中心だが、希望があれば東京都外の中高生でも受講できる。
こうした取り組みで生まれる成果とはどのようなものだろうか。
文:M&A Online
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