ビズサプリの花房です。
朝晩が涼しくなって季節の変わり目を感じます。今回のビズサプリ通信では、株式の非上場化、特にMBOについて取り上げたいと思います。
今年の8月10日に、㈱USENが上場廃止となりました。上場廃止理由は、「株式会社U-NEXTとの経営統合及びそれに伴う持株会社体制への移行のため…」とあります。U-NEXTは動画配信サービス、USENは有線放送の会社であり、両社とも筆頭株主は宇野康秀氏であり、営業基盤を共有し、経営効率を高める狙いのようです。経営統合のスキームとして、U-NEXTがUSENに公開買付(TOB)をする形で行うのですが、事実上、宇野氏によるマネジメント・バイアウト(MBO)と見られています。
スキームの詳細は省略しますが、今年2月13日付のUSENの開示資料において、「宇野氏は、当社の主要株主である筆頭株主であり、かつ、公開買付者の完全親会社であるU-NEXTの代表取締役社長及びその支配株主であるUNO-HOLDINGSの一人株主です。このように本公開買付けは、当社の取締役会長及び主要株主である筆頭株主である宇野氏の主導の下で行われることから、本経営統合はいわゆるマネジメント・バイアウト(MBO)に類する取引であると考えております」と記載しています。
同様の資料に、「マネジメント・バイアウト(MBO)とは、公開買付者が当社の役員である公開買付けのことをいいます。」とあり、宇野氏がUSENの役員であってかつ、宇野氏個人がUSENを買い取るのであれば、MBOそのものですが、今回のスキームは宇野氏個人ではないけれども、総合的に判断すると実質的にMBOだと言っているのだと思います。
そして通常、MBOをする際には、対象が上場会社の場合は買収者の持分はさほど大きくないので、買い付けに必要な資金を借り入れるのが一般的です。
今回のUSENのケースでも、合計800億円を上限として借り入れる予定とのことでした。
コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)による日本企業の大型買収が活発です。日産自動車やカルソニックカンセイのTOBでは、普段見かけない特別配当の記載があることが最大の特徴です。
新進気鋭のアナリスト巽震二が送るTOBマーケットレビュー 。今回は再編が進むコンビニのミニストップ<9946>に注目だ。
後編はMBOで「経営陣が会社を安く買い叩けない」理由を掘り下げる。2006年以降に発生した様々な事件やそれを受けたMBO指針が経営者を委縮させているようだ。
MBO(経営陣による買収)が話題になっている。MBOは経営陣が買収価格を操作できるから、株主は十分なプレミアムを享受できず不利益を受けやすいとも言われるが本当だろうか。株価データを元に検証する。
新進気鋭のアナリスト巽震二が送るTOBマーケットレビューの連載第2回。今回の注目銘柄は、出光との合併計画が頓挫している昭和シェル石油。昭シェルの株式は早晩売却すると思われるからだ。