数あるビジネス書や経済小説の中から、新刊を中心にM&A編集部がおすすめの1冊をピックアップ。
『ドラッカーが教える最強の後継者の育て方』山下淳一郎 著、同友館 刊
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後継者の育成に何らかの課題を感じている会長や社長向けに書かれたのが本書。ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正氏、ホンダ創業者の本田宗一郎氏、京セラ創業者の稲盛和夫氏といった日本を代表する経営者や、筆者がかかわってきた中小企業経営者らの考えや行動を紹介、分析し、さらにドラッカーがそれら考えや行動についてどのように発言しているのかを示すスタイルでまとめられている。
本書の結論とも言えるのが「一人のトップマネジメントからトップマネジメントチームへの移行がなければ、企業は成長どころか存続もできない。成功している企業のトップの仕事は、チームで行われている」というドラッカーの言葉。
経営チームとは社長一人ではできない経営に関する様々な仕事を何人かで協力して行う集団を指す。一人の後継者に経営を継承すると突然の死や急病などのリスクがあり、指名した後継者が社長に向いていないことが分かっても代えることができないなどの問題が生じる。
これを例えば3人の経営チームを作れば、一度に全員が入れ替わることはなく、3人のうち1人が代わっても大きなリスクにはならい。任命の間違いも致命的ではなくなるという。
そして後継者の育成とは、経営チームを作ることであり、経営チームを作ることが最も安全な世代交代であり、経営チームで事業を運営することが、最も安全な事業承継であると結んでいる。

5章構成で、第2章の「後継者の育成とは経営チームを作ること」が中核となるが、第4章の「経営の承継7つの要諦」などにも経営チームに関するポイントやノウハウが詰め込まれている。
そして第5章の最後のテーマは「人生は65歳から」。ドラッカーの「これからの時代は人生も仕事も65歳から再スタートするという事実を受け入れなければならない」との言葉は経営者だけでなく、すべての人に当てはまる。
「自分は何者か」「果たすべき貢献は何か」「他との関係において責任は何か」などは、どの世代の人でも考えなければならない問いだろう。(2020年1月発売)
文:M&A Online編集部
多少リスクがあっても積極的に投資するエンジェル投資家の実態を詳らかにすることで、日本のスタートアップの現状や今後の課題などを示した。 今この分野で何が起きているのかを本書を通じて理解することができる。
M&Aの現場を立体的に理解するうえで、うってつけの一冊。M&Aの具体的な流れをストーリーを交えて解説する。案件着手からクロージング(取引成立)までの時系列に沿って、その要点を大づかみできる。
「事業承継についてそろそろ考えようと思っていたけど何から考えればいいのかわからない」「何から始めたらいいのか悩んで取り掛かれなかった」という経営者向けに書かれたのが本書。
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