
シンガポールにある地元資本のプライベートバンクで働く日本人たちの姿を赤裸々に描いたノンフィクション。部下を搾取しながら生き残る日本人ボスや、日本の税金を逃れるために移住してきた富豪たちの退廃的な姿が生々しい。村上ファンドの村上世彰氏の今も登場する。

投資銀行業界の覇者ゴールドマン・サックスの130年あまりの歴史を描いた重量級ドキュメンタリー。記述は中立・公正で、会社が危機にあるときトップの座を放り出したスティーブ・フリードマンへの批判やコーザイン追放劇など、どろどろした暗闘や失敗も踏み込んで描かれている。
ブックキュレーター:黒木亮

1957年北海道生まれ。早稲田大学法学部卒、カイロ・アメリカン大学(中東研究科)修士。銀行、証券会社、総合商社に23年あまり勤務し、国内外の金融案件を手がける。2000年国際協調融資の攻防を描いた『トップ・レフト』で作家デビュー。主な作品に『巨大投資銀行』『排出権商人』『鉄のあけぼの』『法服の王国』など。大学時代は箱根駅伝に2度出場し、ランナーとしての半生を『冬の喝采』に綴っている。1988年よりロンドン在住。
※本記事はhonto「ブックツリー」より転載
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