前回のコラムでは、近代株式会社におけるコーポレートファイナンス(企業金融)の仕組みが、オランダ東インド会社における有限責任原則の成立によって始まったことを頭出しした。そして、同社の成立につながる大きな歴史の流れの中に、疫病(ペスト)の発生を引き金としたキリスト教徒による凄惨なユダヤ教徒迫害の存在があるという筆者の考えを述べた...
今回のコラムは、「経営者の監視ができる仕組み」に関する現行のコーポレートガバナンス制度の有効性を前提としつつ、経営者の不正がなくならない原因について考えを述べてみたい。