出荷量が判明した80社のうち、1-8月累計の出荷量伸び率のトップは「胎内高原ビール」の新潟ビール醸造(株)(新潟県)で、前年同期比45.3%増だった。2位は「隅田川ブルーイング」のアサヒフードクリエイト(株)(東京都)の37.4%増、3位は「やくらいビール」の(株)加美町振興公社(宮城県)の31.5%増と続いた。
新潟ビール醸造(株)は1.5倍増に迫る勢いだが、ビアパブ人気に乗り出荷量の大幅増に繋がった。2位はアサヒビール系列、3位と4位は地域起こしの第三セクターの健闘も目立った。
80社の2016年1-8月の地区別出荷量は、9地区のうち4地区で増加、5地区が減少した。出荷量の最多は関東の4,668.7kℓで、次いで、東北1,724.5kℓ、中部の1,413.0kℓだった。
増加率トップは、中部の前年同期比8.9%(115.3kℓ増)。次いで、中国の同6.7%増(29.4kℓ増)、関東の同6.5%増(284.9kℓ増)と続く。
減少率ワーストワンは、九州の12.9%減(47.0kℓ減)だった。次いで、近畿の12.8%減(39.3kℓ減)、東北12.3%減(242.8kℓ減)と続く。九州は夏場の大雨などの天候不順の他、4月の熊本大震災の影響も広がり出荷量が大幅に減少した。熊本県のメーカーではいまだ出荷の目処が立たないところもあった。
地ビール、クラフトビールのブームで東京など関東圏や名古屋のある中部圏のメーカーは出荷量を伸ばした。一方、地元固定客への広がりが小さく観光客などの流動的な顧客に依存している地域では天候に左右されたようだ。9地区のうち、出荷量の増加メーカー数が減少メーカー数を上回ったのは6地区で、業界全体では堅調な出荷状況だった。
販売方法(有効回答83社)は、「自社販売(イベント販売含む)」が33社(構成比39.8%)で、昨年(同51.9%)に続き最多だった。次いで、「スーパー、コンビニ、酒店」が23社(同27.7%)。自社でイベント販売に参加しながら、「道の駅」や地元酒販店、コンビニエンスストア向けの卸売や直営レストラン・売店などへの販売にも力を注いでいることがわかる。
今後伸びが見込まれる販売方法(有効回答81社)では、「飲食店、レストラン」が27社(構成比33.3%)、「自社販売(イベント販売含む)」が24社(同29.6%)と多かった。
また、手作りビール工房を営み、来場者の口コミで出荷量を増やしているメーカーもあった。
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