ワタミが注力しているのは、海外への出店だけではありません。インバウンド(訪日客)の取り込みも本格化しました。
7月18日にインバウンド出店戦略1号店として「すしの和 浅草田原町店」をオープンしました。「すしの和」は2021年12月に1号店を錦糸町駅前にオープンしていました。初出店時はコロナ禍を経た後の外食ニーズを取り込むべく、目的来店(明確な来店動機を持って飲食店に足を運ぶこと。居酒屋店は衝動来店が多いと言われてます)を狙った業態という位置づけでした。
「すしの和 浅草田原町店」は、日本人から海外観光客へとターゲットを移したのです。
グルメサイトのメニューを見る限り、2店舗に金額の差はありません。海外観光客向けの店舗は、集客に成功すると円安のために単価を上げやすいという特徴があります。「すしの和」は将来的に収益性を上げられる可能性があります。
ワタミは2023年3月期に14億7,400万円の営業利益(前年同期は35億7,700万円の営業損失)を出しました。

しかし、利益を出しているのは宅食事業のみ。主力の国内外食事業は2023年3月期に17億8,000万円の営業損失を出しています。16億円の助成金を得て、ようやく会社全体で黒字化をしているのが実情です。
2024年3月期は3つの事業で黒字化を計画していますが、ワタミは外食事業をいち早く立て直して収益力を上げなければならない理由があります。それが巨額の借金の返済。ワタミは2021年に日本政策投資銀行(東京都千代田区)が立ち上げたDBJ 飲食・宿泊支援ファンドを通して120億円を調達していました。
ワタミはこれを2029年3月期までに返済すると発表しています。
また、コロナ禍で無配としていた配当を見直し、2023年3月期から1株7.5円とする方針を示しました。巨額の返済を行いながら、株主還元も重視したのです。
ワタミは居酒屋企業の中でも、新常態への手早い一手を打ってきた会社。アメリカを含む海外出店やインバインド需要の獲得が業績にどう影響するのか、注目が集まります。
麦とホップ@ビールを飲む理由
回転ずしチェーン「くら寿司」を展開する、くら寿司は今後10年間に、中国で100店舗を出店する。すでに2023年6月15日に上海に1号店を出店。さらに年内に2店舗をオープンする予定だ。
吉野家ホールディングスが調剤薬局や大学と相次いで連携を深めている。同社は女子栄養大学の栄養監修のもと、新商品を開発したほか、日本調剤の店舗で介護食に適した商品の販売を始めた。
ゼンショーホールディングスによる外食企業の買収が加速してきた。4月にロッテリアを子会社化したのに続き、5月にはドイツのSushi Circle Gastronomieを子会社化した。
外食業界でM&Aが続いている。その舞台はハンバーガーショップ、唐揚げ専門店、宅配ピザ…。アフターコロナを見据え、事業ポートフォリオの最適化に向けた動きが引きも切らない。
ゼンショーホールディングスは子会社のゼンショーファストホールディングスを通じて、ハンバーガーチェーンのロッテリアを2023年4月に買収する。ゼンショーとはどのような企業なのか。
「すき家」や「はま寿司」などを運営するゼンショーホールディングスの売り上げが好調だ。ただ原価率が悪化した結果、営業利益は5.6%の減益を余儀なくされた。仕入れ食材の品質は変化するのか。
水産庁は、毎月3日から7日を「さかなの日」と定めた。特に11月は「いいさかなの日」として、魚の消費拡大に力を入れる計画だ。これを受けて、はま寿司や、くら寿司、ぐるなびなどが取り組みを展開する。
2022年10月1日に、回転ずしチェーンの「スシロー」と「くら寿司」がそろって値上げする。ビールも「アサヒビール」「キリンビール」「サッポロビール」「サントリー」の大手4社が一斉値上げに踏み切る。