数あるM&A専門書の中から、新刊を中心にM&A編集部がおすすめの1冊をピックアップ。選書の参考にしてみては?
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『高杉課長のコンサル手帖 地方銀行の新潮流』
ワイエムコンサルティング株式会社 竹本 順司、福田 謙二、佐々木 一彰、箱崎 博信 著・きんざい刊
主人公の「高杉課長」はある地方銀行の中堅行員で、現在、子会社の経営コンサルティング会社に出向中。銀行の取引先が抱える様々な経営の課題解決のために奔走している。「高杉課長」が実際に経験した出来事の中から4話を厳選し、ドラマ風につづった。
鍋島工業は年商20億円の地場優良企業。3年前に妻を亡くした鍋島社長には一人息子の長男がおり、専務として社長を補佐している。その鍋島社長から相談されたのがM&A。事業拡大に向けて他業者を傘下に収めるのかと思いきや、身売りするというのだ。長男を後継者に決めていたはずなのに、一体なぜ。第1話「M&Aの理由」はこう始まる。
「いるんだ…」。鍋島社長がついに「高杉課長」に秘密を明かした。実はもう一人、子供がいたのだ。相続の際、非嫡出子の遺留分(法律上保障された相続財産の一定割合)が発生する。このため、社長が50%を持つ株式が分散し、長男に会社を譲ることができない恐れがあると頭を抱え、それならば、M&Aで身売りした方がましだと考えたという。「高杉課長」が提案した遺留分対策とは?

第2話は「遺言書」。長男が40%、経営に関与していない二男・三男が各30%を持つ有馬印刷が舞台。なぜ、先代は会社を引き継いだ長男に株式を集約せず、兄弟に分散させたのか。長男は自身の息子への事業承継を見据え、弟たちから株式を集約するために動き出す。だが、長男の狙いは別のところにあった…。
第3話「突破口」は社長急逝で組織が混乱する和菓子メーカーでの経営改善計画の策定、第4話「対話の形」は設備メンテナンス会社における旧態依然の給与制度の改革を取り上げた。古参幹部との確執、先代社長(現会長)とのコミュニケーションギャップを乗り越え、「高杉課長」はいかに社内のベクトルをそろえることに成功したのか。
「高杉課長」は実在する。山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行を傘下に持つ山口フィナンシャルグループ<8418>の一員、ワイエムコンサルティング(山口県下関市)に勤務する。銀行から送り込まれた精鋭4氏が「高杉課長」の分身として執筆したのが本書。(2020年3月発行)
文:M&A Online編集部
M&AとPMIを用いた中小企業の治療法や再建手法をまとめた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、業績悪化に直面する企業が相次いでいる今、多くの企業の参考になりそうだ。
アクティビストの登場、M&A、取締役間の内紛、不祥事発覚…。こうした「特殊状況下」における取締役会・株主総会の運営ではどういった実務対応が求められるのか。大江橋法律事務所の4人の弁護士が執筆した。
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ブリッツスケールとは爆発的な成長という意味。日本版ブリッツスケール企業の代表例としてM&A仲介業の日本M&Aセンターを取り上げ、ブリッツスケールを支える仕組みなどを紹介している。
多少リスクがあっても積極的に投資するエンジェル投資家の実態を詳らかにすることで、日本のスタートアップの現状や今後の課題などを示した。 今この分野で何が起きているのかを本書を通じて理解することができる。
M&Aの現場を立体的に理解するうえで、うってつけの一冊。M&Aの具体的な流れをストーリーを交えて解説する。案件着手からクロージング(取引成立)までの時系列に沿って、その要点を大づかみできる。
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