両王に宛てられたコロンブスの航海日誌は、現代の投資ビジネスに例えるならば、いわばスポンサーレターである。スポンサーレターとは、ベンチャーキャピタルやバイアウトファンドなど、投資家の資金を募って投資事業を行う者が、金主(LP出資者など)に対して定期的に行う投資進捗の報告書だ。
コロンブスのこのスポンサーレターのこの冒頭文には、この航海の背景や目的、手段が余すことなく書かれている。起業家が株主に提出する株主報告書と性格は同じだ。しかし、この航海は、株式会社が生まれる前の出来事だ...
今回のコラムは、「経営者の監視ができる仕組み」に関する現行のコーポレートガバナンス制度の有効性を前提としつつ、経営者の不正がなくならない原因について考えを述べてみたい。