コロンブスは航海日誌を両国王以外にも送っている。宛先はアラゴン王国のルイス・デ・サンタンゲル会計検査院長である。祖父の代にユダヤ教徒からキリスト教徒に改宗した「新キリスト教徒」と伝わる宮廷ユダヤ人だ。
サンタンゲルは、ディマンディングなイタリア人船乗りの要求に合理的説明を与えようと努力した。また、航海の不可能性に対する全方位からの猛反対を説き伏せた。そして、それでも最後まで首を縦に振らなかった両王に代わり、最後には航海資金そのものを工面した...
今回のコラムは、「経営者の監視ができる仕組み」に関する現行のコーポレートガバナンス制度の有効性を前提としつつ、経営者の不正がなくならない原因について考えを述べてみたい。