――先ほど、「ファンダメンタル分析を否定はしない」ということですが、そもそもファンダメンタル分析は最も基本となる株価の判断手法なのでは?
ファンダメンタル分析は、最も素直なアプローチと認識されがちですが、企業戦略の意図と効果を判断し、素早く反応する株価変動に対して、不特定多数のマーケット参加者に先んじるのはカンタンなことではありません。それが、「否定はしないけど、投資家としては、そればかりに頼っていてはいけないよ」という意味です。
――一般の個人投資家としては、本来、競争すべきではない“プロの土俵”に上がってしまうことになりかねない、ということでしょうか。
そうともいえますね。例えば、拙著『凄腕ディーラーの戦い方』(マイルストーンズ刊)に登場する本間忠司氏はM&Aに関して、豊富な知識と経験をもとに「ゼロ番手で動きに乗ることができる」と自信をもって語っています。

『凄腕ディーラーの戦い方』(227〜228ページ)
例えば、ある会社について、「M&Aに関して3時から記者会見」というニュースが流れたとします。ふつうは「何だろう?」と思うだけですが、知識が豊富ならば、「子会社の製薬会社が対象で、それを買うのが〇〇社かもしれない」といった推理を働かせることが可能です。
個別銘柄に動きがあって「なぜ?」と考え、情報を聞いて「なるほど」というのが一般的な反応ですが、私の場合は大元のニュースから瞬時に動きを考えることができるのです。
それがすべて当たるということではありませんが、多くの人が、ストップ高した状況を見て説明を聞き、「へぇ〜」と言っているとき、すでに乗っかっている確率が高い、少なくとも、その選択肢に手が届いているということです。
投資家にとって、新聞でM&Aのニュースを見て判断してから行動するというのは、こういった凄腕のプロと真っ向から勝負すること。また、一般的な機関投資家でも、個人では太刀打ちできない大量の情報と判断の事例をもち、スピーディに処理しています。そのような「勝てないケンカ」に挑むのは得策ではない、ということです。
個人投資家には制約がない。何を対象に、どんな売買をしてもいい。また、「休むことができる」という最大の武器をもっています。むしろ逆転の発想で、そんな強みを生かそうとするべきですね。
――株価は専門家の判断の結果。一般の個人投資家がそれに踊らされてはいけないということですね。
そうですね。株価というものは、その専門家たちの判断によって値段がついているのですから、株価そのものが最高のファンダメンタル分析ということもできます。しかし、上にも下にも“行きすぎ”というケースがないわけではありません。また、そこに“儲けのチャンス”があるというのも事実です。
2000年代の前半に敵対的なM&Aが横行して、マスコミのニュースとしては「大変だ! 会社と株価はどうなる?」といった情報が頻繁に流れ、それを見た会社や関連する会社の経営者なども慌てふためいていました。さすがに、そうした時期は過ぎましたが、個人投資家はそんな“経済にうとい”社会の、さらに“情報弱者”的な位置にいます。
しかし、個人投資家がそうした情報のあとを追うように一喜一憂する必要はありません。自分のわかることだけ、理解できることだけで冷静に判断して株式投資に取り組むことが何より大切なのです。
聞き手・文:M&A Online編集部
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