社長、会社を売ろうと思ったことありますか?ベンチャー社長100人に直接聞いてみました。
「社長、会社を売ろうと思ったことはありますか?」今回は、こんなセンシティブなアンケートを行った記事を取り上げてみます。
アンケートの結果、なんと買収を考えたことのある/ないは、ほぼ拮抗した結果となりました。それぞれの回答を見てみましょう!
まず、買収を考えたことのある社長の意見は以下の通りです。
・見ているのは、ヒトの採用・事業・プロダクト ・同業で5億以上の会社。見ているのは売上と特許商品を持っているか ・考えることは頻繁。事業内容とリンクするところを買う。グローバル関係 ・常に考えている。実際にしている ・時間を買うという考え ・過去何社か買収している ・採用の一環として。
基本的に、同業の買収などを検討しており、事業を拡大させていく手段として位置づけているようですね。なかには、事業内容や規模はもとより、地域や国籍、なかには在籍社員の保有資格、保有特許の性質など、ピンポイントで条件を絞り込み、かなり詳細に検討している回答が多く、実に印象的でした。
生の声一部抜粋しました。
「以前に買収の経験があるからね。時間を買うという意味で積極的だよ」
「そこの社長とは、数年間いい距離感でお付き合いしていて(ずっとGiveをしていて)、そろそろ打診する時期だと判断して、この前聞いてみた。結果、検討してもらってるよ。一緒にやればきっと上手くいく自信もある」
「めっちゃ考えている。知的好奇心として」
さすが、勢いを感じますね。実に前向きです。
一方で、買収を考えたことのない社長の意見は以下の通りです。
・資金不足 ・そこまでキャッシュに余裕がない。 ・まだ自社は成長期 ・今でも大変なので ・まだメリットデメリットを整理できていない ・そこまでいききってない ・自社の能力だけでどこまでやっていけるか勝負したい
理由として、資金不足を挙げた経営者が多かったようです。
「考えたことがない」「興味がない」というよりは、「(今は現実的には)できない」という状況なのでしょうか。
実際に、“ない”という意見の中には、こんな回答の社長もいました。
・毎年法人税がいい感じにとられていくので。買うほどのキャッシュは残らない…… ・ない。カネがない。いずれはなりたい。 ・今のところはないが、将来的にシナジー効果が見込めて、ビジョンが合いそうな会社があれば検討したい ・会社を大きくしていく上での選択肢の一つとして考えてもいい
小が大をのむ買収で数々の大勝負を挑み、自社を成長させてきたソフトバンクの例もあります。少なくとも、「資金がない」というだけで、買収に対して思考停止に陥ってしまうのは、得策ではないかもしれませんよ。
今回のアンケート、「考えたことがある」という回答はもちろん、「ない」という回答にしても、理由の説明がかなり具体的だったような気がしました。
逆に、一度は真剣に検討したことがあるからこその回答、と読むのはうがった見方でしょうか…。
このアンケートを見て、想定よりも「ある」という回答が少ないと感じたとしたら、もしかして、そんな事情も反映しているのかもしれませんよ。
いかがでしたか?逆視点で“売却を考えたことありますか?”もアンケートしています。社長のホンネ、次回以降も色々と聞いていきます!
取材 : INOUZTimes編集部 堀井達也
本記事は、INOUZTimesより転載しております。
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