ヘッジファンドの仕組みと市場を動かす可能性
かつてほどの勢いがないとはいえ、ヘッジファンドの運用残高は約350兆円。依然として世界の金融市場に大きなインパクトを及ぼしている。今回はヘッジファンドの仕組みとその影響について解説していこう。

ここから市場が期待する利益水準とその実現可能性を考えたいと思います。
まず、「PBR(株価/純資産) = PER(株価/純利益) * ROE(純利益/純資産)」の等式を前提に、市場の期待PERをTOPIXの予想PER水準を参考に13.5倍と仮定すると、市場の期待ROEは13.32%となります。
ここから市場期待利益と会社予想利益のギャップを算出すると、以下の通り、税前利益で489百万円の改善が必要と考えられます。

では、この水準の改善がどの程度で実現可能かを予想してみましょう。
最新の四半期報告書によると、赤字セグメントと全社費用が主な赤字要因と考えられますので、赤字セグメントは撤退により赤字改善、全社費用は50%カットを想定したいと思います。
この時、改善後の予想利益とそこから算出した株価目途、その株価に至るまでの調整余地を予想すると、以下の通りとなります。

下落余地として2019/8/9終値からさらに63%が見込まれ、株価はまだ割高な状況にあると考えられます。仮に、TOBがプレミアム付きでかかるとしても、おそらくこの水準まで株価が下がってからになるのではないかと考えられます。
エヌリンクスの株価は、2019/8/9現在、2018/10/18の最高値から77%下落しており、この下落速度が維持されるならば遅くとも1年以内には株価下落目途の122円が示現することになると思われます。
貸借銘柄であればカラ売りも考えたいところですが、信用銘柄で空売りはできません。そこで、株価を注視しつつ、122円程度まで下がってきたらTOB期待でエントリーしてみる、というのも一つのシナリオとして検討に値するかと思います。
※なお、本記事に記載されている個別の銘柄・企業名については、あくまでも執筆者個人 の意見として申し述べたものであり、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するもの ではありません。
文:巽 震二(フリーランス・マーケットアナリスト)
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