出入口から入って左側へ向かうと食パンが売っていました。6枚入り98円。ペットボトルの飲料水も所狭しと並んでいて、品揃えも豊富です。ミネラルウォーターは安い物で70円ぐらい。店内にはほかにも、スナック菓子やスイーツ類。チーズやヨーグルト。おにぎりやお弁当、冷凍食品。さらにはアルコール類まで売られています。値段はどれもスーパーと変わらない安さでした。
ここはスーパーではなく、渋谷・センター街にあるドラッグストア大手「ツルハドラッグ」の店舗です。店内には医薬品はもちろん、シャンプーや洗剤、化粧品など、ドラッグストアが扱う商品もあります。
店内の半分ほどのスペースに医薬品や日用品。もう半分に食料品が並んでいます。もう一度言いますが、ここはドラッグストアです。
再編の流れが続くドラッグストア業界では医薬品や化粧品だけではなく、食料品などにも力を入れ始めています。その一つであるドラッグストア大手のツルハホールディングス<3391>(以下、ツルハHD)は、積極的なM&Aで業界首位に躍り出ます。
2017年8月7日、北海道を地盤に成長してきたドラッグストア大手のツルハHDは、静岡県の浜松市を中心にドラッグストアと調剤薬局を展開する杏林堂グループHDの発行済株式総数の51%を取得し、子会社化すると発表しました。株式取得予定日は9月下旬を予定しています。
杏林堂薬局は静岡県内でドラッグストアや調剤薬局を77店舗(4月15日現在)展開しており、県内で高い知名度を誇っています。
両社のプレスリリースによると、業務提携の内容について検討しているのは、以下の通りです。
①プライベートブランド商品の共有及び共同開発
②共同仕入れ
③店舗開発・店舗運営ノウハウの共有
④資材及び備品の共同調達
⑤薬剤師を中心とする人材及び教育システムの共有
⑥オペレーションシステム及び在庫管理システム等の情報システムの共有
業務提携の具体的な内容については、今後両社間で分科会等を設けて協議を進める予定としています。
1929年、ツルハは北海道旭川市で創業しました。当初は鶴羽薬師堂という漢字表記の社名でした。1956年にツルハ薬局に屋号を変更。1987年には東京都の六郷に関東1号店を開店しました。1989年には店舗数が100店舗となります。
ツルハHDは積極的なM&Aを繰り返すことによって地方から全国へと拡大していきました。
1997年にクスリのアオキと業務・資本提携を行います。その後、岩手県のドラッグトマトの全株式を取得。さらには神奈川県のリバースを株式交換で子会社化。山形県のポテトカンパニーの全株式を取得しました。
2006年には千葉や東京などで展開するくすりの福太郎と業務・資本提携(のちに子会社化)しました。
その後もツルハHDは同業の吸収・合併を繰り返し成長していきます。
2013年には広島県などの中国地方では業界トップの知名度を誇ったハーティウォンツの株式を取得し子会社化しました。
最近では2015年に愛媛県のレデイ薬局を子会社化しています。
ツルハHDは積極的なM&Aを繰り返し、地盤である北海道から東北、関東、さらには中部、関西、中国や四国、そして九州まで、合わせて1755店舗(2017年5月15日現在)を展開しており、売上高は業界で第2位の規模となっています。
今回の杏林堂の子会社化により、ツルハHDは業界1位の座に躍り出ることが確実とされています。
2017年4月期の杏林堂の売上高は894億8700万円。ツルハHDの2017年5月期の売上高は5770億8800万円。単純計算で6665億7500万円となります。
現在のドラッグストア業界首位のウエルシアホールディングス<3141>(以下、ウエルシアHD)の2017年2月期の売上高は6231億円。買収で子会社化する青森の丸大サクラヰ薬局の売上高は2016年9月期時点で207億円なので、これを加えてもツルハHDには届きません。
ただ、ツルハHD、ウエルシアHD両社ともイオン<8267>と資本提携にあります。
イオンはウエルシアHDに50.1%出資し、完全子会社しています。またツルハHDの株式を13%超保有する大株主でもあります。このあたりは今後の業界再編に影響してくるかもしれません。
ツルハHDが杏林堂を子会社化したことでドラッグストア業界の順位は、ツルハHD、ウエルシアHD、マツモトキヨシホールディングス<3088>(以下、マツモトキヨシHD)の順となりそうです。
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