ここで、改めて言葉の定義をしておこう。宗教学や歴史学では、改宗ユダヤ人は一括りに「コンベルソ」と呼称されることが多い。これまでこのコラムでも、コンベルソまたは「新キリスト教徒」という表現をしてきた。ただ、これは厳密とは言えない。なぜなら改宗ユダヤ人の中にも、信仰の在り方やユダヤ教社会との関係性において、異なる立場の者が存在したと考えるからだ。
一つは、完全なるキリスト教徒だ...
今回のコラムは、「経営者の監視ができる仕組み」に関する現行のコーポレートガバナンス制度の有効性を前提としつつ、経営者の不正がなくならない原因について考えを述べてみたい。