言葉の整理をしたところで本題に戻ろう。サンタンゲルは、なぜ個人の財産を投じてまでコロンブスを支援したのか。「新キリスト教徒」として、スペイン国家の成功と発展に全霊を込めて取り組んだのだろうか。そして福音を世界の隅々まで伝播させることで、邪教に耽り地獄に落ちる憐れな異教徒を救済する計画に全人格を捧げたのだろうか。
そうではないだろう。サンタンゲルは新キリスト教徒ではなく、コンベルソだった。筆者はそう考えている...
今回のコラムは、「経営者の監視ができる仕組み」に関する現行のコーポレートガバナンス制度の有効性を前提としつつ、経営者の不正がなくならない原因について考えを述べてみたい。