
昨(さく)の非を悔ゆる者は之れ有り、今の過(あやまち)を改むる者は鮮(すく)なし。(『言志録』43昨非と今過)
●いまの過ち
過去にあった間違いを悔いる者はいる。いま起きている過ちを改めようとする者は少ない。
さまざまな判断、決断、行動の場面で、「変えられない」と思い込んでいることはとても多いものです。変えることより変えない選択には、たくさんの理由がつけられます。周囲も「いまさら」と思うでしょう。勇気と信念がなければ、いま起きている過ちを改めることはかなり難しいことなのです。
その結果、「昨の非」を悔いることになってしまうのです。
一気息(きそく)、一笑話も、皆楽(がく)なり。一挙手、一投足も、皆礼なり。(『言志録』78自然の楽と礼)
●自然体
呼吸一つとっても、会話一つとっても、気持ちを和ませる音楽のようなものになる。ちょっとした手の動き、足の運びからも自然な祈りとなり作法となる。
リラックスしたいときに、ことさら非日常を求めるだけではなく、日常の中の細やかなリズムや楽しみを受け止める感性を持ちたいものです。他者に対して示す必要がある礼儀とは別に、自分の中に思いがあれば、自然に行動や仕草にそれが現われるのです。
正しい言動、正しい振る舞いを求められることの多い世の中ですが、それを形式的に身につけることより、自分の中から自然に出てくるものとして身につけることができれば最高ですね。
諺(ことわざ)に云う、禍(わざわい)は下(しも)より起こると。余謂う、是れ国を亡すの言なり。人主をして誤りて之を信ぜしむ可からずと。凡そ禍は皆上(かみ)よりして起こる。其の下より出ずる者と雖(いえど)も、而も亦必ず致す所有り。成湯之誥(せいとうのこう)に曰く、爾(なんじ)、万方(ばんぽう)の罪有るは予(わ)れ一人に在りと。人主たる者は、当(まさ)に此の言を監(かんが)みるべし。(『言志録』102禍は上より起こる)
●禍は上から
「禍は下から」ということわざがある。使用人などを注意せよということなのだろうが、これは国を滅ぼす誤ったことわざである。災い、過ちの多くは上から起こるのである。実際に下の者が間違いをしでかしたとしても、その者に間違いを起こさせたのは上の者が原因となっている。中国古代殷王朝の初代の王とされる湯王(とうおう)の言葉として「あなたたちの地域で犯罪などの問題が起こるのは、すべて王である私の責任だ」とある。上に立つ者は、みなこの言葉を手本にしてほしい。
パワハラ、セクハラなどのハラスメント、責任逃れ、ズルい行動など、ビジネスの世界でも、さまざまな問題は発生します。そのたびに、実行者のみが処罰されることが多いわけですが、その原因は、組織に責任を持っているトップにあるのです。
よくトップ人事については「余人を持って変えがたい」とか「多大な功績(実績)」などを持ち出すことも多いのですが、たいがい精査すると「別の人ならもっと違う業績を上げたのではないか」と思われるような事実があるものです。それは、たとえば過去を踏襲するトップは、革新的な人材の登用をためらうでしょうし、革新的なトップは伝統を重視する人材を近くに置かないでしょうから、当然、結果も変わってくるわけです。
ビジネスにおいてはとくに、「自分ではなかったら、どうなっていたか」をよく考えておく必要があるのではないでしょうか。
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