老舗印刷のイズミプロセス 特別清算へ
老舗印刷業者のイズミプロセスが12月17日、東京地裁へ特別清算を申請した。イズミプロセスの負債は約39億円、関連会社を含めた4社の負債合計は約56億8000万円だった。
破産した老舗百貨店「大沼」、会見で「消費増税で資金繰りが悪化」と釈明
公開日付:2020.01.28
業歴320年を誇る山形県唯一の百貨店「大沼」を運営する(株)大沼(TSR企業コード: 210002948)は1月27日、関連会社とともに山形地裁に破産を申請し同日、破産開始決定を受けた。
27日14時より大沼は「山形グランドホテル白鳥の間」で記者会見を開いた。席には、両社の代表取締役だった長澤光洋氏が立った。申請代理人等の姿はなく、長澤代表がひとりで対応する異例の展開となった。
大沼は何回かの決済不調(デフォルト)を重ねていたが、長澤代表は「1月27日以降も決済が控えていた。そして、1月20日前後に資金繰りが無理とわかった」と述べ、謝罪した。だが、その準備をいつから始めていたかは語らなかった。
長澤氏は、報道陣から破産申請に至った要因を尋ねられると、「2019年10月の消費増税や台風の影響により購買意欲が急激に落ちた」と回答した。その上で、「現金で買う顧客が減り、クレジット決済が多くなったため、日次の資金繰りに影響が出た」と、増税後の販売不振とクレジット決済の増加を理由にあげた。また、「(過去の決済不調で)大手を中心にこれまで月1回の支払いが、月2~3回へと条件を変更されたことも大きかった」と、信用低下の影響を付け加えた。
破産申請タイミングを問われると、「(1月)27日から月末にかけ約4億円の支払債務があるが、とても履行できない」と資金枯渇を理由に挙げた。
マイルストーンターンアラウンドマネジメント(株)(TSR企業コード:296291099、東京都、以下MTM)との関係について長澤氏は、「MTMの資金還流問題で資金繰りがおかしくなった」と述べ、MTMに責任の一端があるとの認識を示した。
さらに、「実はMTMに招聘されて(社長に)就任した時、すでに社長を辞めようと思った。大沼の株式の流れが金融商品取引法関連に引っかかると思った。2019年6月以降は無理だと思っていたが、支援者から止められていた」と振り返った。事実上、経営に責任を持てない「代表取締役」だったと認めた格好だ。
1月27日の破産開始決定で、大沼が発行した「全国百貨店共通商品券」と大沼友の会の「買い物券」は利用できなくなった。
長澤氏は、「商品券の発行残高は約5億円。供託金で50%は保全される」と述べたが、顧客に大きな影響が出るのは避けられない。
大沼の取引先の1社は、「大昔の繁栄を謳歌した頃のプライドを捨てきれなかった」との見解を示す。名門ホテルでの会見にプライドの片鱗をみたということだろう。
「大沼」は県民に親しまれていた。だが、実態は時代に取り残され、過去の栄光にすがるだけの古い百貨店の姿がそこにあった。

(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2020年1月29日号掲載予定「WeeklyTopcs」を再編集)
老舗印刷業者のイズミプロセスが12月17日、東京地裁へ特別清算を申請した。イズミプロセスの負債は約39億円、関連会社を含めた4社の負債合計は約56億8000万円だった。
一般社団法人自転車安全利用促進協会と関連会社2社は12月25日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は一般社団法人自転車安全利用促進協会が約2億円で、関連会社を含めた3社合計約3億円。
東京・三宿にあるNOZY COFFEEの運営会社が12月11日、破産開始決定を受けた。負債総額は債権者51名に対して約1億1000万円。従業員は業務提携をしていた別会社に引き継がれている。
清酒「鳳鸞」を製造する鳳鸞酒造(栃木県大田原市)が12月3日、東京地裁より破産開始決定を受けた。負債総額は約3億円。
大阪・池田市でゴルフ場「池田カンツリー倶楽部」を運営する池田開発が12月2日、大阪地裁へ民事再生法の適用を申請した。負債総額は約104億9600万円。
ネクタイブランド「FAIRFAX」を運営するフェアファクスコレクティブ株式会社は9月19日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。負債総額は約13億円。
東京商工リサーチによると、2018年度に倒産した企業のメインバンクは、地銀が1,457社(構成比32.7%)で最多。次いで信金が1,251社、都銀は1,020社だった。
中南米旅行業者のウニベルツールが7月19日、全業務を停止した。負債総額は調査中。
医療法人博悠会は7月26日、大阪地裁に民事再生法の適用を申請し、民事再生開始決定を受けた。負債総額は27億6898万円(2018年3月期決算時点)。
イギリス発祥の子供服専門店「motherways」を展開するマザウェイズ・ジャパンと関連2社が6月30日、大阪地裁に破産を申請した。負債額は3社合計で約70億円が見込まれる。
貴金属買取の「えびす堂」などを運営する(株)テビス(埼玉県鶴ヶ島市)が6月7日、東京地裁から破産開始決定を受けた。負債額は現在調査中
おおぞら管理は福井地裁へ特別清算を申請し、5月20日に特別清算開始決定を受けた。負債総額は債権者10名に対して約100億2900万円。
「J.FERRY」を運営するリファクトリィは5月29日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し同日、監督命令を受けた。負債総額は約55億円。長年にわたる粉飾決算が明らかとなった。
創業450年小田原の老舗かまぼこ製造「みのや吉兵衛」を運営する株式会社美濃屋吉兵衛商店が5月20日、事業を停止し破産手続きを開始した。負債総額は調査中。
「さいたま記念病院」を運営する一成会が4月24日、東京地裁より民事再生開始決定を受けた。さいたま記念病院と、かわぐちナーシングホームは、通常通り営業している。
東京・品川の旗の台病院(社団おきの会)は4月24日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し同日、民事再生開始決定を受けた。負債総額は債権者153名に対して16億5874万円。
超高速全身脱毛サロン「PIKARI(ピカリ)」を4店舗運営するOFFICE Kが4月9日、破産開始決定を受けた。負債総額は約2億円。新しい運営会社が一部店舗の承継と救済措置を決定した。
「十一の奈良漬」で有名な奈良漬老舗メーカーの黒田食品が4月5日、事業を停止した。負債総額は2社合計で約10億円。
パナソニック連結子会社のMT映像ディスプレイが、2月5日、大阪地裁より特別清算開始決定を受けた。負債総額は1033億2600万円(平成30年3月期時点)。
医薬ジャーナル社が3月1日、事業を停止した。負債総額は約3億8300万円。定期購読者及び書籍執筆者を中心に、債権者は数千人に上る。
クラウドファンディングサービス「Makuake(マクアケ)」で資金を集めていた雑貨輸入販売会社の合同会社アスタイル(千代田区岩本町)が倒産した。負債総額は約5150万円。
「富士御殿場ゴルフ倶楽部」(静岡県御殿場市)の運営会社であるサンユウ産業が1月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。