【セコム】外国企業の買収で海外売上比率を2倍に
セコムはM&Aを武器に海外売上高比率を現在の2倍の10%に引き上げる。2023年5月に公表した中期経営計画「ロードマップ2027」で、海外事業強化の方策としてM&Aに力を注ぐ姿勢を鮮明にしたのだ。
またもホンダ<7267>がサプライヤー戦略で自動車業界を震撼(しんかん)させた。7月4日に燃料タンクを手がける子会社の八千代工業<7298>を印サンバルダナ・マザーソン・グループへ売却すると発表したのだ。ホンダは165億円をかけてTOB(株式公開買い付け)を実施し、八千代工業に対する持ち株比率を現在の50.4%から100%へ引き上げる。
上場廃止後に、マザーソンのオランダ子会社に八千代工業株の81%を190億円で売却し、残る19%をホンダが引き続き保有する。ホンダは併せて八千代工業の子会社で二輪車部品を製造する合志技研工業(熊本県合志市)株も取得し、95%を出資して子会社化。二輪事業の生産効率化を目指す。
八千代工業の売却が業界を驚かせたのは、ホンダとの深い関係があるからだ。1950年代に八千代工業の創業者である大竹栄一氏がホンダ創業者の本田宗一郎氏と意気投合して取引が始まって以来、燃料タンクやオープンカーの「ビート」や乗用車の「トゥデイ」をはじめとする軽自動車の受託生産などを引き受けた。
軽自動車の受託生産は2018年にホンダに事業譲渡したが、燃料タンクとサンルーフ、二輪部品などを供給する主要サプライヤーであることに変わりはない。その八千代工業があっさりと、しかも外国企業に売却されたのだ。しかし、その予兆はあった。
2019年10月30日、ホンダは日立製作所<6501>との間で傘下の自動車部品メーカー4社を合併させると発表したのだ。ホンダが筆頭株主だったケーヒン、ショーワ、日信工業の3社にTOBを実施して完全子会社化。そのうえで日立の全額出資子会社である日立オートモティブシステムズ(茨城県ひたちなか市)が3社を吸収合併した。
統合会社となった日立Astemoへの出資比率は日立66.6%、ホンダ33.4%。TOBで完全子会社化したうえで、他社へ譲渡するスキームは八千代工業と同じパターンだ。
セコムはM&Aを武器に海外売上高比率を現在の2倍の10%に引き上げる。2023年5月に公表した中期経営計画「ロードマップ2027」で、海外事業強化の方策としてM&Aに力を注ぐ姿勢を鮮明にしたのだ。
物流業界最大手の日本通運の持ち株会社であるNIPPON EXPRESSホールディングスが、中期経営計画の目標として掲げる「非連続な成長」の実現に向け一歩踏み出した。
焼き肉チェーン店のあみやき亭がコロナ禍前の状態に戻る見通しとなった。同社は2024年3月期に売上高346億円(前年度比21.2%増)、営業利益18億円(同4.26倍)を見込む。
トリドールホールディングスは英国の投資ファンドと共同で、ピザ店やギリシャ料理店を運営する英国のFulham Shore PlcをTOB(株式公開買い付け)で子会社化する。
セブン&アイ・ホールディングスが、総合小売業を目指す方針を転換し、国内外のコンビニエンスストア事業の強化にアクセルを踏み込んでいる。セブン&アイはどのような将来像を描いているのだろうか。
積極的なM&Aによる成長戦略を描いているバリューゴルフが、活動を本格化する環境が整ってきた。コロナ禍の影響で落ち込んだ業績が回復傾向にあるためで、久方ぶりのM&Aはそう先ではなさそうだ。
列車の発着時間などを検索できる「乗換案内」を運営する駅探が、M&Aで事業領域を拡げている。2024年3月期の売上高は、2年間で倍増という強気の計画。M&Aが果たす役割は大きいそうだ。
市光工業が事業基盤の再構築にアクセルを踏み込んでいる。自動車用ランプ・ミラーの専門メーカーとして地歩を築いてきた同社だが、2枚看板のうち、ミラー事業を売却することを決断した。
物流業界で目下、最も勢いのある会社の一つとされるのが丸和運輸機関。EC(ネット通販)物流の需要拡大を追い風に、業績は快進撃が続いている。ここへきてM&Aへの積極姿勢も際立つ。
レトロな雰囲気の居酒屋「昭和食堂」などを展開する海帆が、M&Aによる事業拡大に乗り出した。同社は5期連続の赤字に陥っているが、M&Aによる新業態の取り込みで、経営再建を目指す作戦だ。