【セコム】外国企業の買収で海外売上比率を2倍に
セコムはM&Aを武器に海外売上高比率を現在の2倍の10%に引き上げる。2023年5月に公表した中期経営計画「ロードマップ2027」で、海外事業強化の方策としてM&Aに力を注ぐ姿勢を鮮明にしたのだ。
相次ぐ子会社売却の背景にあるのが、ホンダの電気自動車(EV)シフト。ホンダは燃料電池車(FCV)やEVの研究開発を進めており、2021年4月に三部敏宏社長が2040年までにガソリンエンジン車の生産を停止すると発表した。これまで「勝ち組」だったエンジン車からグローバルで出遅れているEVへシフトするのだから、並大抵の覚悟ではできない。エンジン車生産を支えてきた系列部品メーカーを「整理」していくのは自然な流れなのだ。
しかし、ケーヒン、ショーワ、日信工業の3社を日立系の新会社に経営統合したのに対して、創業直後から付き合いがある八千代工業がインド企業に売却されたのはなぜか?それはEVシフトの急激な加速だ。
国際エネルギー機関(IEA)の「世界EV見通し2023」によると、2022年のEVとプラグインハイブリッド車(PHEV)を合わせた世界の電動車販売台数合計は前年比55%増の1020万台と、ついに1000万の大台に乗った。IEAの推計では2023年にはEVの世界販売台数は同35%増の1400万台に達し、世界新車販売の20%近くを占める見通しだ。
「もはやガソリン車に未来はない」というのが、世界のコンセンサス(共通認識)になっている。日本を含む先進国市場でエンジン車の部品メーカーを引き取る企業はなくなったと見ていい。では、なぜインドなのか?同国の2022年のEV国内登録台数は同2.5倍に成長したが4万581台に留まっている。乗用車国内市場の1%程度にすぎない。
インドではバイオエタノール燃料の市場拡大が見込まれ、燃料タンクの需要は引き続き期待できる。さらに同国では新車のサンルーフ装着率が上がっており、八千代工業はインドでのサンルーフ組み立てに乗り出した。つまり、「インド企業にしか売れなかった」のが実情だ。
セコムはM&Aを武器に海外売上高比率を現在の2倍の10%に引き上げる。2023年5月に公表した中期経営計画「ロードマップ2027」で、海外事業強化の方策としてM&Aに力を注ぐ姿勢を鮮明にしたのだ。
物流業界最大手の日本通運の持ち株会社であるNIPPON EXPRESSホールディングスが、中期経営計画の目標として掲げる「非連続な成長」の実現に向け一歩踏み出した。
焼き肉チェーン店のあみやき亭がコロナ禍前の状態に戻る見通しとなった。同社は2024年3月期に売上高346億円(前年度比21.2%増)、営業利益18億円(同4.26倍)を見込む。
トリドールホールディングスは英国の投資ファンドと共同で、ピザ店やギリシャ料理店を運営する英国のFulham Shore PlcをTOB(株式公開買い付け)で子会社化する。
セブン&アイ・ホールディングスが、総合小売業を目指す方針を転換し、国内外のコンビニエンスストア事業の強化にアクセルを踏み込んでいる。セブン&アイはどのような将来像を描いているのだろうか。
積極的なM&Aによる成長戦略を描いているバリューゴルフが、活動を本格化する環境が整ってきた。コロナ禍の影響で落ち込んだ業績が回復傾向にあるためで、久方ぶりのM&Aはそう先ではなさそうだ。
列車の発着時間などを検索できる「乗換案内」を運営する駅探が、M&Aで事業領域を拡げている。2024年3月期の売上高は、2年間で倍増という強気の計画。M&Aが果たす役割は大きいそうだ。
市光工業が事業基盤の再構築にアクセルを踏み込んでいる。自動車用ランプ・ミラーの専門メーカーとして地歩を築いてきた同社だが、2枚看板のうち、ミラー事業を売却することを決断した。
物流業界で目下、最も勢いのある会社の一つとされるのが丸和運輸機関。EC(ネット通販)物流の需要拡大を追い風に、業績は快進撃が続いている。ここへきてM&Aへの積極姿勢も際立つ。
レトロな雰囲気の居酒屋「昭和食堂」などを展開する海帆が、M&Aによる事業拡大に乗り出した。同社は5期連続の赤字に陥っているが、M&Aによる新業態の取り込みで、経営再建を目指す作戦だ。