前回のコラムでは、スペイン王国と世界の歴史に大きく影響を与えた重要な議題が審議された1492年の3月20日の王の諮問会議に、それぞれ要職にあった3人の宮廷ユダヤ人が臨んだことを書いた。1人は新キリスト教徒にして異端審問所初代長官、トルケマダ。もう1人はコンベルソにしてコロンブスの最大の理解者であり影のスポンサー、財務官僚のサンタンゲル。そして最後の1人は同じくコンベルソで諮問委員会の長、タラベーラである...
今回のコラムは、「経営者の監視ができる仕組み」に関する現行のコーポレートガバナンス制度の有効性を前提としつつ、経営者の不正がなくならない原因について考えを述べてみたい。