筆者は最初からこの両者の対立はサンタンゲルが不利だったと考えている。なぜか。そこには彼らの出自と、アラゴン・カスティーリャ連合王国の複雑な力関係が影響していたはずだからだ。アラゴン・カスティーリャ連合王国は、M&A業界の概念で言えば表向き「対等合併」にも見える。
しかし、両者の力関係で言えば、やはりカスティーリャの方が優位だったと考えるのが一般的だろう...
今回のコラムは、「経営者の監視ができる仕組み」に関する現行のコーポレートガバナンス制度の有効性を前提としつつ、経営者の不正がなくならない原因について考えを述べてみたい。