そして8月3日、コロンブスは3艘からなる貧弱な船団を率いてパロスの港を離れる。船のサイズは現在の屋形船くらいだ。エンジンなどない屋形船サイズの船に帆を立て、風任せで大西洋を渡る。勇敢というべきか、蛮勇というべきか。
しかも、この船は長期航海用に建造させたものではなく、中古の船を改造したものだった。サンタンゲルとコロンブスが必死でかき集めた200万マラベディは、水や食料、船員の雇用手当といった運転資金に充当されて、あっという間に溶けてしまったのだ。新規に設備投資するほどの資金はなかった...
今回のコラムは、「経営者の監視ができる仕組み」に関する現行のコーポレートガバナンス制度の有効性を前提としつつ、経営者の不正がなくならない原因について考えを述べてみたい。