とはいえ、私たちに許された時間には限りがあります。いつまでも待つことはできません。そのため、叡智を絞り集めるにも時間の制約があります。ですから最後には「これでいこう」と勇気を持って決めることになります。そのため、どれだけ考えた末の結論でも、不安はわずかに残るものです。
そんなときに佐藤一斎先生はこう言います。
一燈(いっとう)を提げて暗夜を行く。暗夜を憂うること勿(なか)れ。只だ一燈を頼め。(『言志晩録』13 一燈を頼め)
●手にした灯りで進め
いま暗い道を歩いているからといって、たくさんの提灯で照らして昼のように明るくすることは難しい。いま手にしている一つの灯りがあれば、暗い道でも歩くことができるはずだ。
この言葉は、目先の行動というよりは、私たちの人生について語っていると言っていいでしょう。私たちはなんにも知らずに生きています。人が学べる範囲は、この世のすべての叡智に比べれば些細なものに過ぎません。
だからといって、すべての叡智を得てからでなければ生きていけないのでしょうか。そんなことはありません。いま手にしている灯りで進むこと。それが人生です。
この考えは、決断し行動するときにも同様です。時間の制約がある以上は、いま自分たちを照らしている灯り(正義と叡智)で決断し、行動するしかありません。
そのとき、どんな灯りを手にしていれば間違いが少なくなるのか。佐藤一斎はそれを「義と勇」として考えています。
我れ無ければ則ち其の身を獲ず。即ち是れ義なり。物無ければ則ち其の人を見ず。即ち是れ勇なり。(『言志晩録』 98 義と勇)
●義と勇
純粋な義と勇を考えてみよう。自分を捨てることができれば、そこに残っているのは義だけなのだ。欲がなければ他人のことは気にならない。そこにあるのは勇だけだ。
先ほどの手にした義と叡智で進むには、こうした純粋な義や勇の存在についても考えておきたいものです。
ビジネスにあっては、「私」をなくすことは難しく、「欲」をなくすことはそもそもビジネスになりません。ただ、パーパスに集中していくと、自分はかなり小さな存在になっていきますし、欲をもっと広い視野で考える(たとえば社会への貢献など)ことで、勇も純粋さに近づくことでしょう。
その中で私たちは最善を尽くすことが求められ、それを成し遂げることで目的を達することができるのです。
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