政治体制と並行して、商業と貿易体制でも「分権的な発展」が進む。スペイン、ポルトガル、そしてイギリスと熾烈な植民地利権の競争を繰り広げていく中で、オランダの商人集団は、州単位でカーメル(投資組合)を設立。植民地貿易と私掠船団(海賊)を兼ね備えた貿易組織を形成していく。商業の世界でも「分権的」「共和的な」プロセスが進んだ。
これが重大問題を招く。本来は各州のカーメル(投資組合)が一丸となって、スペイン、ポルトガル、そしてイギリスやフランスとの植民地獲得競争に勝利しなくてはならない...
今回のコラムは、「経営者の監視ができる仕組み」に関する現行のコーポレートガバナンス制度の有効性を前提としつつ、経営者の不正がなくならない原因について考えを述べてみたい。