なぜなら、この時点において有限責任制度は少なくとも明確には存在せず、したがって「デット」と「エクイティ」の概念も明瞭に区分されてなかったはずだからだ。筆者のこのような推測がもし正しいのであれば、合併に伴う無機能投資家の混乱は相当なものだったと思われる。
なにしろ、これまで熾烈なライバル争いをしていたカーメル同士(例えばアムステルダムとゼーラントは特に激しく競り合っていた)である。突然合併して、しかも、相手がどんな出資者を背負っているのか分からないからだ...
今回のコラムは、「経営者の監視ができる仕組み」に関する現行のコーポレートガバナンス制度の有効性を前提としつつ、経営者の不正がなくならない原因について考えを述べてみたい。