これと対照的なのが、後発だったが故に身軽で機動的な「単一新会社」として出発したイギリス東インド会社だ。イギリス東インド会社は、VOCよりも精緻な企業統治(コーポレートガバナンス)の仕組みを確立し、最終的に世界の7つの海と陸地の4分の1とを「ガバナンス」(統治)することに成功した。2つのインド会社の歴史は、M&Aの視点で比較しても非常に鮮やかな対照をなす...
今回のコラムは、「経営者の監視ができる仕組み」に関する現行のコーポレートガバナンス制度の有効性を前提としつつ、経営者の不正がなくならない原因について考えを述べてみたい。